はじめに
未来へ向けて
世界の各地で紛争が起きる時代になってきました。ウクライナやガザ地区ばかりでなく、世界各地で絶え間なく争いが起きています。人間世界だけでなく、自然に目を向ければ二酸化炭素の排出は温暖化を招き、世界各地に山火事を起こす事態になっています。
一方、経済に目をやれば、資本主義による経済格差が極化しており、世界では無論のこと、国内においても、生活困難者がますます広がっています。貧富の各差は、極度の富裕層を生む一方で、今夜の食事にも事欠くような生活を強いられる人々を生んでいます。こうした背景から一部の善意な人々によって運営されている「子ども食堂」は、残念なことに資金難から毎日開催していない状況であります。一方では、バブルをしのぐほどな株価上昇は富が富を呼ぶ構図となっています。こうした社会状況が将来の不安要素となり危険であることは、すでに現代の社会科学者においては常識になっています。
こうした富の一極集中による弊害を是正すべき政府の仕事は十分とは程遠く、残念ながら手の届かない人が増えています。いわゆる経済弱者の大量生産にむかって行政はなすべき政策を為しているとは言い難い事態であります。